---

瑪瑙として産出されるものの天然色と言えば、ブラウン、ホワイト、ブラック、グレー系の色合いのものがほとんどで、世界中いたるところで産出されるために国内での人気はもう一つですが、市場で見られる美し色合いのもののほとんどが染色かヒーティングによるものと言う事も影響しているものと思われます。
しかし、縞模様の美しさや天然での美しいレッドやオレンジ、イエロー系などの有色の瑪瑙は西欧などでは非常に人気があります。
ところが、レッドやオレンジ、イエロー系のものは非常に産地、産出量も限らており、高品質の彫刻品などは国宝級として博物館に展示されるほどです。
こうした綺麗な色合い、縞模様の瑪瑙は、鉱物系の中ではアルゼンチン産の天然色瑪瑙が知られておりますが、オレンジ系ではマダガスカルなどでも産出されております。
その中で近年にわかに人気の出てきたのが中国産の南紅瑪瑙と戦国紅(zhanguohong)瑪瑙です。

今回は、その中でも農民の生活の糧としてだけ採集されているために、非常に産出量の少ない戦国紅瑪瑙のみを取り上げてのご紹介です。
生活の足しと言う事で、主に子供や夫人が採掘にたずさわっており、十分な設備も無い中での採掘のため事故も多く、現在では採掘禁止になっております。
この事より、特別のルートを経なければ入手も難しいとされており、大量に扱えるもので無い為に個人ベースで人が間に入って収集されていると伝えてきています。今後どの程度日本国内に紹介されるか不明ですが、大きな鉱脈が発見されない限りほとんど望めない稀少石と言えるかも知れません。
戦国紅瑪瑙と呼ばれるものは、赤、黄、紫、黒などの色合いが有り、これらが層状に混ざってカメオとして彫刻された物なども有り、その美しさから故宮博物館にも展示されている有名な戦国紅瑪瑙です。
中国では戦国紅瑪瑙の少ない中でも赤色が特に珍重されています。
今回ご紹介のものは、浙江省産の戦国紅瑪瑙です。他にも産地として中国河北省的宣化市、遼寧省北票県が有ると伝えられてきています。
赤色は南紅瑪瑙にまかせて、今回は炎の色にも似た、曼荼羅模様や不動明王などに使われている色合いにも似た戦国紅瑪瑙の色と模様の魅力を感じてください。
火山岩の隙間に流れ込んでできた瑪瑙と伝えてきておりますので、特別依頼した丸玉も大きな物ができないと言われております。少量の為に丸玉は手磨きとなっており、円形が少し崩れております。
又、画像では全般に赤色が強調されて写っていますが、柿色の濃淡色に近い色合いとお考えください。

石言葉・伝承
炎は昔から燃えさかる火炎で煩悩を焼き払う、毒になるものを焼きつくすことを現すと伝えられています。

※パワーストーン、石言葉に関する記述はすべて伝承によるもので、効果、効能を保証するもの
　ではありません。

◆◆ その他の天然瑪瑙の掲載品は、商品掲載欄下のリンク先をクリックして
　　ご覧ください。◆◆

---